インターネット詐欺リポート(2016年3月度)新生活セールやこどもの日関連の偽販売サイトを検知

インターネット詐欺リポート

このリポートについて

BBソフトサービス(BBSS)の「Internet SagiWall™(インターネットサギウォール)」で検知したデータを基にした、2016年3月度のインターネット詐欺リポートです。
このリポートは、日本のインターネット利用者が直面するネット詐欺の脅威とネット詐欺に対する注意喚起を目的として、「Internet SagiWall™」が検出・収集した危険性の高い詐欺サイトの分析結果を報告するものです。

検知状況

総検知数は72万1,046件で、前月比6.6%減少しました。
インターネット詐欺の種類別構成比は、ワンクリック・不当請求詐欺サイトが51.99% (前月比1.59ポイント減)、フィッシング詐欺サイトが35.96%(前月比0.28ポイント減)、マルウエア感染サイトが0.92%(前月比0.12ポイント増)、ボーガスウエア配布サイトが8.05%(前月比0.70ポイント増)、ぜい弱性悪用サイトが3.08%(前月比1.05ポイント増)でした。

OSごとのネット詐欺種類検知率

新生活セールやこどもの日関連の偽販売サイトを検知

2016年3月度は新生活商戦を切り口にした詐欺サイトが増加しました。新生活商戦に合わせたブランド服飾品や家電などの偽販売サイトのほか、ランドセルなどの入学準備品の偽販売サイトも検知しました。また、こいのぼりなどのこどもの日(端午の節句)をターゲットにした偽販売サイトも既に現れています。最近の傾向として、国内の商戦期に合わせた詐欺サイトが出現する時期が、若干早まっているとみられます。犯罪者は季節商戦初期の競合サイトが少ない時期に、早めに詐欺サイトを開設することによって、詐欺行為を効率よく行おうとしているのではないかと推測されます。

このような詐欺サイトでは、商品を購入しても商品が届かないなどの被害に遭う危険性があるほか、入力したメールアドレスやパスワード、住所、氏名、クレジットカード番号などの犯罪者にとって有益な個人情報が搾取され、成り済ましによる不正な商品購入や、個人情報がブラックマーケットで売買される危険性もあり、注意が必要です。

「詐欺ウォール™ / Internet SagiWall ®」について(https://www.sagiwall.jp/

「詐欺ウォール™ / Internet SagiWall ®」は、ウェブブラウザーでアクセスしたウェブサイトの"コンテンツを解析"し、悪意のあるコンテンツをリアルタイムで検出します。悪意のあるコンテンツを検出した場合、そのサイトへのアクセスを警告し、フィッシング詐欺やさまざまなインターネット詐欺の脅威からユーザーを守るセキュリティー対策ソフトウエアです。AI検知機能を組み込んだトリプルエンジンの検知力で、ウイルス対策ソフトウエアをすり抜けてきたブラウザー経由の脅威を検出し、日々進化する脅威に対応します。

インターネット詐欺とは?

インターネットを利用して行われる詐欺行為の総称で、他のウェブサイトを装い、個人情報をだまし取るフィッシング詐欺や、加入に同意していない有料会員登録の代金を請求するワンクリ詐欺(ワンクリック詐欺)、ネットショッピングで代金未払いや商品未発送により金品を不正に得る詐欺などがあります。これらはコンピューターウイルスを使わない場合も多く、一般的なセキュリティー対策ソフトでは検知することが困難な状況です。

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