インターネット詐欺リポート(2016年12月度)ついに定年退職や還暦のお祝いまでも詐欺サイトの商品に

インターネット詐欺リポート

このリポートについて

BBソフトサービス(BBSS)の「Internet SagiWall™(インターネットサギウォール)」で検知したデータを基にした、2016年12月度のインターネット詐欺リポートです。
このリポートは、日本のインターネット利用者が直面するネット詐欺の脅威とネット詐欺に対する注意喚起を目的として、「Internet SagiWall™」が検出・収集した危険性の高い詐欺サイトの分析結果を報告するものです。

検知状況

総検知数は167万8,193件で、前月比5.2%減少しました。
インターネット詐欺の種類別構成比は、ワンクリック・不当請求詐欺サイトが79.08% (前月比0.21ポイント減)、フィッシング詐欺サイトが13.87%(前月比0.38ポイント減)、マルウエア感染サイト1.18%(前月比0.37ポイント増)、ボーガスウエア配布サイトが4.53%(前月比0.27ポイント増)、ぜい弱性悪用サイトが1.34%(前月比0.05ポイント減)でした。

OSごとのネット詐欺種類検知率

ついに定年退職や還暦のお祝いまでも詐欺サイトの商品に

2016年12月度は、年末年始時期に応じた、さまざまな季節商品の偽販売サイトが多数確認されました。

例年よく見られるクリスマスや年末年始のセールを装った詐欺サイトはもちろんのこと、昨年は商品がより多様化し、季節商品の種類も増えました。例えば成人式や卒業式のイベント需要を見込んだ振袖などの着物。また新しいものとしては、年度末の「定年退職者向けプレゼント」や「還暦のお祝い」の商品なども見られました。家族が集まりやすいお正月時期に還暦のお祝いを行うケースもあり、犯罪者は日本の行事や慣習などを研究した上で、詐欺サイトを作成しているものと考えられます。

このような偽販売サイトでは、商品を購入しても商品が届かないなどの被害に遭う危険性があるほか、入力したメールアドレスやパスワード、住所、氏名、クレジットカード番号などの犯罪者にとって有益な個人情報が盗まれ、成り済ましによる不正な商品購入や、個人情報がブラックマーケットで売買される危険性もあり、注意が必要です。

「詐欺ウォール™ / Internet SagiWall ®」について(https://www.sagiwall.jp/

「詐欺ウォール™ / Internet SagiWall ®」は、ウェブブラウザーでアクセスしたウェブサイトの"コンテンツを解析"し、悪意のあるコンテンツをリアルタイムで検出します。悪意のあるコンテンツを検出した場合、そのサイトへのアクセスを警告し、フィッシング詐欺やさまざまなインターネット詐欺の脅威からユーザーを守るセキュリティー対策ソフトウエアです。AI検知機能を組み込んだトリプルエンジンの検知力で、ウイルス対策ソフトウエアをすり抜けてきたブラウザー経由の脅威を検出し、日々進化する脅威に対応します。

インターネット詐欺とは?

インターネットを利用して行われる詐欺行為の総称で、他のウェブサイトを装い、個人情報をだまし取るフィッシング詐欺や、加入に同意していない有料会員登録の代金を請求するワンクリ詐欺(ワンクリック詐欺)、ネットショッピングで代金未払いや商品未発送により金品を不正に得る詐欺などがあります。これらはコンピューターウイルスを使わない場合も多く、一般的なセキュリティー対策ソフトでは検知することが困難な状況です。

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