このサイト詐欺かも?詐欺サイト・偽サイトを見破る5つのポイント

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増加する詐欺サイトによる被害

現在、多くの金銭被害が出ているフィッシング詐欺。2019年1月の被害金額は総額3800万円でしたが、2019年11月になると7億円まで増加しています。

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フィッシングによるものとみられるインターネットバンキングに係る不正送金被害の急増について(全銀協等と連携した注意喚起)
引用:警察庁 https://www.npa.go.jp/cyber/policy/caution1910.html

フィッシング詐欺では、金銭被害だけではなく、メールアドレスや住所、電話番号などの個人情報も詐取され、二次被害に遭う可能性もあります。
詐欺サイト・偽サイトは年々巧妙になっており、セキュリティソフトだけではなく自分の目でチェックをして被害に遭わないようにすることが重要です。そこで詐欺サイト・偽サイトを見破るポイントを紹介いたします。

詐欺サイト・偽サイトを見破る5つのポイント

①URLをチェックする

被害を防ぐために一番重要なことがURLチェックです。詐欺サイトは公式サイトに巧妙に似せて作られている場合も多く、判別が難しいこともあります。もし偽物かどうか判断ができないという人は無料のチェックツールを使うのも一つの手です。こういったツールを参考に詐欺サイトかどうかを自分で判断することが重要です。

gredでチェック
ホームページURL:http://check.gred.jp/
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aguse
ホームページURL:https://www.aguse.jp/
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こちらで異常検知されなかったサイトが必ず安全というわけではありませんが、覚えておくと便利です。

スマートフォンでの詐欺サイトURLチェック

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パソコンではURLのチェックが容易ですが、スマホではすべてのURLが表示されないため確認が困難です。iPhone・Androidの場合、それぞれリンク先をロングタップ(長押し)するとURLの詳細が確認できます。


※画像はAndoroidでの挙動です。iPhoneではロングタップ後にひと手間が必要ですので、下記にてご紹介します。それぞれ、記事投稿時点での最新OSでの方法を記載しています。

iPhoneの場合

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URLをロングタップすると、アクセス先の画面がプレビューされます。URLを確かめたい場合は「プレビューを非表示」を選択します。すると、URLが全表示されます。

②製品価格が市場の平均価格より安い

詐欺サイト・偽サイトの傾向としてブランド品や製品が市場価格より設定されていることが多く、定価の2~3割、中には5割以上値引きして販売されてる場合もあります。しかし購入しても正規品ではないコピー製品が届く、もしくは製品が送られてこないなどの被害が出る可能性があります。

③不自然な日本語が使われている

詐欺サイト・偽サイトの傾向として日本語の表現がおかしい場合があります。ウェブサイトで普段利用されることがないフォントが利用されていたり、文脈が繋がらない・片言な日本語で書かれていたりするなど、不自然な文章が散見される場合は要注意です。

④支払方法が銀行振込などに限定される

詐欺サイトを運用する犯罪者は銀行振込でお金を詐取することが多く、振込先の名義も個人名であることも多いです。また、クレジットカードで支払えるように見せかけて、実際は入力したカード情報を詐取したり、「カード決済は現在使えないので、銀行で支払ってほしい」と後からメールなどで支払方法の変更を提示されたりする手口もあります。今後は足がつかないビットコインなどの暗号資産(仮想通貨)を利用する可能性もあるため注意が必要です。

⑤運営会社の会社概要や住所がでたらめ

犯罪者は外見だけは普通に見えるようにサイトを作成するため、会社概要などの情報を載せている場合もありますが、適当な会社名や住所であることも多いです。会社名や住所で検索すると、存在しない会社だった、もしくは関係のない他人の家だったという事例もあります。

また、実在の会社の名前を騙っている場合もありますので、有名な会社名だから安全と思わず、前述の①~④と合わせてサイト全体を確認しましょう。

自分の目で利用するサイトを確認しよう

基本はセキュリティソフトがブロックしてくれる詐欺サイト・偽サイトですが、巧妙に作られたものはブロックできない可能性もあります。ソフトウエアだけではなく、自分の目でも利用するサイトをチェックすることが重要です。またどうしても不安であるなら、大手ショッピングサイトや普段から利用しているサイトをブックマークしておき、ブックマークからサイトにアクセスして買い物をするほうが安全です。

参考:日本通信販売協会「通販の賢い利用方法」
https://www.jadma.or.jp/consumers/usage_fraud/


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