インターネット詐欺リポート(2022年2月度)エムアイカードが圏外からランクイン、新生活需要前の予兆か メルカリかたるフィッシングは前月比倍増、6ヵ月連続上昇で最多 インターネット詐欺リポート(2022年2月度) ~詐欺ウォール®️による検知・収集データ分析~
1.今月のトピック
2022年2月度のインターネット詐欺リポートでは三越伊勢丹グループのエムアイカードをかたるフィッシング詐欺の増加について取り上げます。
BBソフトサービス株式会社が開発・提供する、ネット詐欺専用セキュリティソフトの詐欺ウォールの調査として収集しているフィッシング詐欺サイトにおいて、2022年2月はエムアイカードをかたるフィッシング詐欺サイトが2021年8月以降最多、前月比約3.5倍の251件となりました。
エムアイカードをかたったフィッシング詐欺サイトは、これまで多少の増減はあったものの多くは見られず、2021年8月に562件と急増した後、50件以下を推移しておりましたが、2022年1月から増加傾向が見られ、2022年2月は前月比3.5倍の251件という結果となりました。今後も増加する可能性があり引き続き注意が必要です。 増加した背景には、2月にエムアイポイント、三越伊勢丹・カスタマープログラムが改定され、気軽に利用できるサービスとして注目されたことを狙ったほか、春からの新生活のための需要の増加を狙ったものと考えられます。
※両画像はフィッシング詐欺サイトのイメージであり、本文内容とは関係ありません。
なお、詐欺ウォールで収集したフィッシング詐欺サイトで盗用されていたブランドの上位10位は以下の結果で、急増したメルカリが三井住友カード(VPass含む)を抜き1位となりました。
下記グラフは詐欺ウォールで収集したフィッシング詐欺サイトのカテゴリ別構成比を表したものです。1月は31.9%だったECサイトをかたるフィッシング詐欺サイトは48.2%と大幅に増加し、半数近くを占める割合となりました。先月最も多かったクレジットカード/ファイナンスをかたるフィッシング詐欺サイトは38.2%から29.0%と減少しました。ともに春からの新生活需要を狙ったものとも考えられるので注意が必要です。
不審なSMSやメールに記載された連絡先(URLや電話番号など)にアクセスすると、詐欺被害に遭う可能性があるため、くれぐれもURLリンクをクリックする、電話を掛けるなど、送信元と接触することがないようご注意ください。万が一記載されたURLリンクをクリックしWebページが表示されても、情報入力せず閉じるように心掛けてください。
フィッシング詐欺被害防止のためのチェックポイント
メールやSMSで案内されたURLが正規URLか確認する
メールやSMSメッセージ上のリンクはクリックせず、事前に登録しておいたブックマークやWeb検索で正規サイトへアクセスする。
個人情報やクレジットカード番号の入力を促すメール・SMSに注意する
クレジットカード会社等では、個人情報やクレジットカード情報等についてメール・SMSでの問い合わせは行っていないため、情報入力させるページに誘導するメールには細心の注意を払いましょう。
SSL通信が提供されているかどうかチェックする
個人情報(メールアドレスやクレジットカード番号など)を入力するページのアドレスバーに鍵マークが表示されない場合には、注意が必要です。
ログインID・パスワードの使いまわしを控える
複数のサービスサイトで同じログインID・パスワードを使いまわしていると、フィッシング詐欺によりログインID・パスワードが詐取された場合、他のサービスサイトの不正利用被害に遭う可能性が高まります。被害を最小限に抑えるためにもログインID・パスワードの使いまわしはせず、サービスごとに登録内容を変更し管理を行うようにしましょう。
2.2022年2月 詐欺サイト検知率調査リポート
詐欺ウォールとは日本人をターゲットにしたインターネット詐欺をブロックする、ネット詐欺専用セキュリティソフトです。従来の検知手法である「ブラックリスト検知」に加え、詐欺ウォール独自のネット詐欺検知エンジンである「ヒューリスティック検知」「AI検知」のトリプルブロックで、ウイルス対策ソフトでは検知困難な巧妙な手口の詐欺サイトを検知します。
詐欺ウォールを開発・提供するBBソフトサービスでは、公的機関などとの連携により収集した詐欺サイトURLを利用し、定期的に詐欺サイトの検知率調査を行っています。2022年2月の詐欺ウォールによる詐欺サイト検知率は94.2%と他社と比較し高い結果となりました。
- <検知率調査概要>
- https://www.sagiwall.jp/report/about_report.html
- <調査期間>
- 2022年2月8日(火)、15日(火)、16日(水)
- <調査対象URL>
- 公的機関などから提供された詐欺サイトURL計206件
- <調査結果>
3.2022年2月 詐欺サイト検知数リポート
2022年2月に詐欺ウォールによる詐欺サイト検知数は3,430,670件となり、2022年1月と比較すると270,368件減少する結果となりました。※
年始にかけて増加する買い物などの需要を狙った詐欺サイトの動きが落ち着いたものと考えられます。
※以下記載のアプリバージョン以上の詐欺ウォールを利用しているお客様のアクセス数値を集計 Windows版:3.3.0 / macOS版:3.5.0 / Android版1.7.0 / iOS版3.2.0.4
過去リポート
「詐欺ウォール® / Internet SagiWall™」について
日本人を標的とするネット詐欺サイトをブロックする、ネット詐欺専用セキュリティソフトです。ウェブブラウザでサイト閲覧中、不用意に悪意のあるサイトにアクセスした場合でも、コンテンツをリアルタイムで検査し自動的にブロックします。ウイルス対策ソフトでは検知が難しい巧妙な詐欺サイトであっても独自のAI検知技術で高い精度で検出するため、ウイルス対策と併用することでユーザーの安全を高めます。パソコンやスマートフォンの利用に慣れていない方でも、簡単に利用でき、サイバー犯罪被害を未然に防ぐことができます。
※詐欺ウォール®は、iOS、mac OS、Windows®、Android™版を提供しています。
- その他、このページに記載されている会社名および製品・サービス名は、各社の登録商標または商標です。